リップル(XRP)

ビットコインの送金方法、取引方法を専門家が徹底解説!

はじめに

こんにちは!ビットコイン専門WEBマガジン「ビットカレンシー」編集部です。

今回はビットコインの送金(取引)方法について解説します。

ビットコインは銀行預金と同じようにアカウント間で送金をすることができます。

取引の際の手数料は利用者が任意に指定することができ、早く取引を済ませたければ多めに設定する必要があります。ビットコインの取引の際に指定する手数料は送信するコインの数量(金額)ではなくデータ量によって決められ、マイニング報酬としてマイナーに支払われます。

ビットコインの取引情報が格納されたブロック(取引台帳)のデータサイズと記帳できる取引の件数には上限が設定されています。上限を超える案件は次回以降に後回しになり、承認されるまで時間がかかります。

「ビットコインは送金が早い」といわれることがあるが、銀行間の国際送金などと比較してのことであり、一般的な決済手段と比べるとむしろ遅い。送金する額に応じてではなく、送金する際のデータ量に応じて手数料が決まる。そのため少額の送金の場合には、手数料が割高になる場合もある。

引用:平成27年度 我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備 (ブロックチェーン技術を利用したサービスに関する国内外動向調査) 報告書

上記のような特徴があるのですが、ビットコイン=送金手数料が圧倒的に安く済むという誤解もあるのではないでしょうか?

ビットコインの送金(取引)方法

銀行口座に入金することで、お金を保管することができます。これと同じようにビットコインもそれぞれのコインアカウント(口座)に“入金”することで、コインを保管(所有)することができます。

自分の銀行口座から他の口座に振込をして支払いをするのと同じように、ビットコインも他のアカウントに送信することでコインの“支払い”ができます。さらに、インターネットに接続されている端末とウォレットがあれば、メールを送信するような感覚で手軽に各アカウント間でコインを受け渡しすることができます。
自分のウォレットからコインを送信する際は相手の受取用アドレス・金額と送金手数料を入力しますが、1回あたり数円~数十円程度の費用でコインを取引することができます。取引所の自分のアカウントからビットコインを出金する場合にもコインを自分のウォレットなどに送信しますが、この場合は出金先のアドレスと出金額だけを指定します。
コインを受け取るだけであれば、自分の受取用のアドレスを送信元の人に伝えておくだけで取引することができます。受け取る側の人は着金を確認する必要がなければ、ウォレットアプリがインストールされている端末をインターネットに接続する必要がありません。最低限、送信側の端末だけがインターネットに接続するだけで構いません。
ビットコインを送信してから受け取る側の人の元にコインが入金されるまでに、少なくとも10分程度の時間がかかります。これは、取引情報が格納されたブロック(台帳の1ページに相当)がビットコインの取引台帳(ブロックチェーン)に追加されて、正式に取引が行われたと認められるまでに10分の時間を要するからです。取引記録が記載されたブロックを作成して、ブロックチェーン(取引台帳)に加える作業(マイニング)はマイナーによって行われます。

ビットコインで海外口座に振り込む方法

各アドレス間でビットコインを送信する際に必要な費用は数十円~百円程度です。ビットコインを取引所で日本円などの法定通貨に両替して、取引委所がある国の銀行口座に現金を振込んでもらう費用は数百円程度です。ビットコインを上手に活用すれば、格安の費用で海外の銀行口座などにお金を振込むことができます。
一般的に外国の銀行口座にお金を振込む場合には数千円もの手数料が必要で、着金までに何日か、かかる場合もあります。少額のお金を外国の銀行口座に送る場合には、送金費用がかなり割高になってしまいます。日本円をビットコインに替えてから外国の取引所で現地通貨に両替してから銀行口座に出金をすれば、少ない費用で資金を移動させることができます。
外国の銀行口座にあるお金を日本の国内の口座に移動することも可能です。現地の取引所を利用して外貨をビットコインに両替して、自分のウォレットアプリまたは日本国内の取引所のアカウントでコインを送信します。自分のウォレットから仮想通貨に対応したお店で買い物をする際に物やサービスの購入のために支払いに利用することができます。もしくは日本の取引所で日本円に両替して、国内の銀行口座に出金してもらうこともできます。いずれの場合にも外貨または日本円を移動する際に同じ国の銀行口座間で振り込みをするだけなので、数百円程度の費用しか、かかりません。
海外の一部のFX業者はビットコインで口座に証拠金を入金したり出金することができるので、海外投資を行う際に便利です。
最近はリップルコインなどビットコイン以外の仮想通貨を利用して、少ない費用で外国の銀行口座にお金(現地の法定通貨)を振り込むことができるようになりました。

ビットコイン取引とデータ量の関係

紙の証書や紙幣などが存在しない仮想通貨の正体は、コンピュータ上の情報(データ)です。採掘(発行)されてから自分の手元に届くまでの全ての取引記録(例えば、採掘→アドレスA→アドレスB→…→自分のアドレスの情報)が「ビットコイン」そのものです。取引データは必要最小限に圧縮されていますが、採掘されてから時間が経過すると取引データの量が大きくなります。
自分のウォレットアプリから他のアカウントにビットコインを送金する際は送金するコインに対して一定の手数料を上乗せしますが、これは送金する金額ではなく送信するデータ量に応じて決められます。送信する際に必要な費用の計算方法ですが、1バイトあたり10~数十satoshi(1satoshi=1億分の1BTCに相当)程度です。1回の取引の平均データ量は500バイト前後なので、5000~50000satoshi(10円~100円)となります。コインを送信する際に上乗せする分の金額はウォレットアプリが自動的に算出してくれるので、利用者が計算する必要はありません。
多額のコインを送信する場合でもデータの量が少なければ少ない費用で済みますし、少額のコインでも送信するデータの量が多ければ多くの費用がかかってしまいます。10分につき1個生成されるブロック(帳簿)に記帳できるデータの容量は最大1MBまでで、取引件数は最大4000件までと決められています。取引されるビットコインのデータは案件ごとに違うので、1個のブロックに記帳できる取引件数も異なります。2016年以降は取引件数が4000件に満たなくてもデータの合計が1MBに達するとブロックが一杯になってしまうケースが増えています。帳簿に記帳できなかった取引は次回以降のブロックに後回しにされ、取引が承認されるまでに時間がかかってしまいます。

マイニング報酬と優先順位の関係

中央集権的な管理者を持たないビットコインは、世界中のマイナーが行うマイニング(採掘)と呼ばれる作業によって取引台帳であるブロックチェーンが作成・保管されています。
ビットコインの原論文である“Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System”の「6.
Incentive(インセンティブ)」によると、マイナーは採掘作業を行う見返りとして新たに採掘(発行)されるコインと、作成するブロック内に含まれる取引手数料の全額が与えられる、と記述されています。
2017年現在は1ブロックあたりの最大容量が1MBなので、マイナーにはブロック生成時に新たに発行されるコイン(12.5BTC)と1バイトあたり10~100satoshiの送金手数料(約0.1~1BTC)の合計額が報酬として支給されることになります。
マイナーが取引情報を集計して新たなブロックを生成する際に、データ量あたりの取引手数料が高額な案件を優先的に処理することができます。全ての取引案件が1個のブロック内に収納できれば問題がありません。ところが取引されるコインのデータ量が上限値の1MBをオーバーする場合には、一部の案件はブロックに格納されずに次回以降のブロックに後回しにされます。
この事を分かりやすく表現すると、多額のチップを支払えば取引が短時間で完了しますが、チップを渡さないもしくは節約すると、いつまで経っても取引が承認されずに待たされることになります。
ちなみにビットコインの運用開始当初は1個のブロックに格納できるデータ量の上限が32MBでしたが、ネットワークへの負荷を軽減する目的で1MBまで減らされました。2016年以降、1個のブロック内に格納し切れなかった取引案件が発生するようになり、慢性的に送金遅延が生じています。

ビットコインのブロックサイズ問題とは

2016年以降、ビットコインの取引データを格納するブロックに格納できなかった送金案件が発生するようになりました。そのため、コインを送信する際に取引が承認するまでに何日も待たされたり、短時間で取引を承認してもらうために多額の手数料を上乗せしなければならない状態が続いています。
ビットコインの場合には、10分ごとに1個生成されるブロックに格納される取引データは最大4000件と決められています。ところがブロックサイズの容量制限によって、毎回2000件程度しか格納されていません。ビットコインは約10分あたり2000件程度の取引が承認されるので、1秒あたりに換算すると約3件です。これに対して国際ブランドのクレジットカードであれば、全世界で1秒間に数千件もの取引を処理することができます。
ビットコインは開発者グループの予想を遥かに上回る速さで普及して取引件数が急増したので、2016年以降はブロック内に格納できない取引案件が発生するようになりました(ブロックサイズ問題)。取引の承認が遅れることは利用者の不利益となります。開発者グループはブロックサイズ問題を解決するためにビットコインの仕様を変更して、ブロックに格納される情報量を大幅に減らすことを提案しています。
開発者サイドの提案に従ってデータ量が減らされるとマイナーに支給されるマイニング報酬が減額されてしまいます。さらに仕様を変更するとマイナーはプログラムの大幅な変更をしなければならないので、追加の費用を負担しなければなりません。このためマイナーの多くは開発者グループの仕様変更案に反対しています。2017年になっても開発者サイドとマイナーの溝が埋まらないため、ブロックサイズ問題が解決されるまで時間がかかっています。

まとめ

ビットコインを利用すれば少ない費用で資金を移動させることができます。ビットコインを活用して海外の銀行口座に振り込みを行う際も、国内の銀行口座に振込手続きをするのと同じ程度のコストで済みます。
ビットコインをアドレス間で取引する際の送金手数料はマイニング報酬の一部として支払われるので、マイナーに渡す“チップ”として考えることができます。優先的に取引案件を処理してもらいたい場合には、多めのチップを渡す必要があります。取引が遅れても構わなければ、少ない費用でもコインを送信することができます。

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