ビットコイン(BTC)

ヨーロッパのビットコイン事情。イギリスEU離脱の影響は?

はじめに

イギリスのEU離脱によって起きたビットコインの相場価格変動は大きく、急騰するものでした。嘆く人もいれば収益増しの人もおり、目が離せない事態が起きています。

離脱した時には価値低下が予測されていたため、株や外資で取引を行う人は従来通貨の価値低下を恐れてビットコイン利用を積極的に行い始めたという見方があります。

ビットコインを使用してイギリスなどの国では、従来通貨に代わる通貨として活用が見込まれています。EUを離脱したイギリスが、ビットコインをどのように活用していくのかは注目点になります。

EUを離脱するまでの経緯

2016年6月23日、イギリスでEU離脱についての国民投票が行われました。イギリスという国がEU離脱を行うのか、EU離脱をせずに残留するのかを決めるための国民投票です。EU離脱に関する意見はイギリス政界の中では賛否両論で、離脱派と残留派で分かれて論争を重ねていたとされます。

離脱派の主張は移民を減らして様々なリスク回避を図ることであり、移民を減らすためにはEUから離脱する必要があると主張します。一方の残留派は、EU離脱を行うことで経済的リスクがイギリス全土で起きることを指摘しました。

EU(ヨーロッパ共同体)という結び付きは貿易を簡易的にする目的があり、他国にあって自国にないものを輸入しやすい制度です。

同時に自国にあって他国にないものを輸出しやすいようになる制度でもあるため、イギリスがEUを離脱して輸出入が簡易的ではなくなるとイギリスの経済面でリスクが増加したり貿易面で困る国が出てくることが考えられます。

それぞれの国は自国のことを考えるべきですが、EUを離脱をしたところで経済的なリスクが増えることは指摘部分として挙げられています。

政界での論争に終止符を打つことになる国民投票の結果は離脱派が過半数を上回ったため、イギリスはEUを離脱することになりました。離脱派と残留派の差はわずかで、離脱派51.4%に対し残留派は48.6%です。

政界で起きていた分裂と同じように、国民の中でも半々の意見に分かれていたことが窺えます。EU離脱をしたイギリスが今後どのように動いていくのかは未知の話ですが、イギリスのEU離脱はビットコインにも大きな影響を与えました。その影響は小さなものではないことから、嘆く人も現れているようです。

ビットコイン市場に起きた価格変動

イギリスがヨーロッパ共同体のEUから離脱したことで、ビットコイン市場に起きたことは何でしょうか。それはビットコイン購入前の人にとっては嘆きたくもなる内容で、ビットコインの価格が急激に増加しました。

仮想通貨として世界的に知られているビットコイン(Bitcoin)は2016年6月17日に774.94ドルを記録したとされ、この記録は2年半のうちの最高値です。日本円に換算すると7万9000円ほどで、ビットコイン購入側にとってはかなりの負担になることが分かります。

最高値を記録した日に価格が少しずつ下がっていきましたが、イギリスのEU離脱が確定した数時間後に約100ドルもの価格増加が発生しました。100万ドルは日本円にすると1万円、徐々に下がりつつある価格の中で急に1万円も増加したことを考えると、驚く話です。個人的なタイミングによっては、嘆く人が出てくることも当たり前と言えます。

国民投票日翌日の2016年6月24日になると、ビットコイン1枚560ドルの価格が数時間で655.63ドルになる事態が起きます。約5万7300から約6万7000円に数時間で急激に増える驚きの事態に困惑した方も多いようで、SNS上にはさまざまな声が挙げられました。

イギリスがEU離脱をした直後にこのような事態が起きたため、イギリスがEU離脱を行ったことがビットコイン価格に大きな影響を与えたことが考えられています。

ビットコインの価格変動が起きる原因はいろいろあるためイギリスのEU離脱が一番の原因になっているかどうかは定かではありませんが、イギリスがヨーロッパ共同体から離脱した影響がビットコインにまで及ぶことは予想外な方もいたことでしょう。

しかし、事態が起きてから大きな影響を与える出来事になったことは多くの人の頭に浮かんだようです。

イギリスでヨーロッパ共同体を離脱するかどうかの国民投票が行われる以前にも、ビットコイン価格上昇は起こりました。

価格上昇が起きたのは国民投票日の1週間前、2016年6月17日です。1週間前に起きたビットコイン価格上昇はEU離脱に直接的な関係があるものではなく、イギリスがEUを離脱するか離脱しないのかでどうなるか分からない状態にあったことに不安を覚えた人がビットコインを買い求めたことにあるとされています。

そのことを証明する状況として、ヨーロッパ共同体から離脱するか残留するかの論争が行われる中で世論的に残留派が多いことが明らかになるとビットコイン価格は下降しました。

離脱した時にはビットコイン価格が増加する傾向は、この時から予測されていたようです。イギリス内では離脱に関して離脱派と残留派に大差がないために残留派が上回る時期もありましたが、結果的には離脱派が上回り離脱することが決定されました。

国民投票前に起きた価格上昇には、ビットコインコードのアップデートや中国投資家の動きも関係していることが考えられています。

ビットコインのコードアップデートへの期待は高く、その影響でビットコイン価格が上昇したことも一つの原因として挙げられます。中国投資家の動きでは、資産を保管する場所としてビットコインを選んでいることがいわれています。

もともとビットコインが盛んな中国では、中国という国自体が仮想通貨の活用を積極的に進めている傾向にあります。

香港拠点のビットコイン交換所ではネットワーク上の問題で一時サービス停止を行っており、多くの中国投資家がビットコインに注目していることが明らかになっています。複数の原因が考えられますが、イギリスがEUを離脱することで価格変動に影響が与えられたことは事実として認めても良い内容として考えられています。

イギリスのEU事情で動いたチャート

EU離脱に関係していると考えられる期間のビットコインチャートでは、関係していることが分かる変化が見られます。6月12日頃になると相場が上昇し始め、急増というよりは徐々に上がっていった様子が確認できます。

国民投票で離脱か残留かどちらに傾くか分からない状況でビットコイン利用者が抱える不安は、ユーロやポンドの価値低下です。ユーロやポンドの価値が低下すると、株を所有している人や外資取引などを行っている人は大損をする可能性が出てきます。

この不安と危険性を回避するために株主や外資取引を行う人が仮想通貨のビットコインに資金流入を行った結果として、相場価格が少しずつ上昇したことが考えられます。

6月12日から徐々に上昇した相場価格は、6月20日から6月23日で急に下降します。上昇していた価格が急に落ちた理由として挙げられるのは、投票日前に公開された現在の優勢状況と路駅確定売り者の登場です。

投票日前の優勢状況は、残留派が勝っていました。この公開情報で安心した方がいたのかもしれませんが、相場価格が急に下がります。

投票結果では離脱派が優勢でEU離脱となりましたが前日までは残留派が多く、最後まで何が起きるか分からない状況であったようです。日本でもイギリスのEU離脱について取り上げられましたが、残留派が多いと言われていた中で離脱派が多いことで幕を閉じた時には驚いた方もいることでしょう。

利益確定売りは利益部分を実現化することで、タイミングが大事な売り方法です。上昇した相場を読んで利益確定売りを行った人がいたようで、残留派が混ざっているという投票日前日の情報と利益確定売り者の事情が重なったことで上がりつつあった相場価格が急に下がったとされています。

仮想通貨利用を進める国々

ビットコインはグローバルな仮想通貨であり、世界各国で通貨として認める取り組みが行われています。日本ではそれほど普及が進んでいないようですが、金融取引などに詳しい人の中では取り扱っている方もいることでしょう。

日本国自体はさほど注目をしていないビットコインではありますが、イギリス・オランダ・中国などの国々では従来のお金と同じように扱うことで利便性を高めたり経済的向上の試みを行えることが予測されています。

中国やオランダでは従来のお金に代わる仮想通貨を独自で開発している途中ということが明らかになっており、特に中国では積極的な取り組みとして公表されています。仮想通貨のビットコインは、管理する際に暗号を用いるため暗号通貨とも呼ばれます。

仮想通貨は暗号通貨ということでありますが、取引の際に金融機関を要さないことから送金や現金引き出し時に手数料がかからないといった魅力があります。

イギリスでは仮想通貨などで従来のお金の価値が低下することが見込まれており、ユーロやポンドといった従来のお金の価値が低下することは購買力の低下にも繋がります。

このような事態になることを前々から見込んでいたため、従来のお金の価値低下に備えた動きがイギリスで行われていました。その動きが国際金融市場にまで及んだため、世界的な仮想通貨に影響を与えているといわれています。

自国通貨が元々不安定な国では、ビットコインのようなグローバルな仮想通貨は大いに役立ちます。イギリスのEU離脱による価格の急増は購入時期によって損得に大きな差が現れたようですが、従来の通貨の使用を促進させるよりも使用者が使いやすい仮想通貨を利用しやすいようにすることで国の経済的な面を改善させることが図れます。

イギリスでは経済的なリスク回避のために、ビットコインのような仮想通貨を活用していくことが予測されます。

まとめ

イギリスがEUを離脱したことによる影響はヨーロッパ共同体の中での貿易に関して大きなものになることが予測されますが、ビットコインに対する影響も大きいことが分かっています。

離脱と残留を決める投票日の前には従来通貨の価値低下を考えてビットコインを利用する人が増加したなどの理由で相場価格が上昇、しかし投票日辺りには残留派優勢などの理由で減少しました。後に離脱が確定されてからは相場価格が上昇して大きな動きを見せているため、これからの動きにも注目が集まります。